救急救命シミュレーション訓練研修
2024年10月24日 11時16分
10月23日(水)、「救急救命シミュレーション訓練研修」を行いました。昨年度に引き続き、愛南消防署に御協力をいただき、愛媛大学、新潟大学の先生方、愛媛大学の学生さんにお越しいただき実施しました。また今年度は、東温市の消防士の方も来られました。
今年度は、以下の2つの事例で行いました。
【事例1】
『昼休みに運動場でサッカーをして遊んでいた。遠くに転がっていったボールを追いかけて行った男子生徒が突然倒れた。この日は校長が出張のため不在。』
【事例2】
『保健体育の柔道の授業を国民体育館で行っていたところ、生徒が突然倒れる。近隣の民家は留守。一本松小学校は繰替休業日。養護教諭は出張のため不在。』
(以下は【事例1】の様子です)
一緒に遊んでいた生徒が駆け寄って声をかけるが反応なし。呼吸と心拍もなし。第一発見者の生徒が、別の生徒数名に、「①職員室に連絡すること」、「②AEDを持ってくること」を指示。AED到着後、すぐに心臓マッサージを開始。その直後教員が到着。
生徒からの連絡を受けた教頭が救急車を要請。救急車が、愛南消防署から一本松中学校に到着するには、早くても9分程度かかる。この間、生徒と教員によって心肺蘇生を続ける。約10分後、救急車が到着し、救急隊員に引き継ぐ。
【振り返り】
愛媛大学の檜垣先生、新潟大学の高橋先生をはじめ、来ていただいていた大学の先生方から「心臓のおはなし~みんなの大切な命を守るために~」というタイトルで講話をしていただきました。
講話後に小グループに分かれ、シミュレーション訓練の「良かった点」と「改善した方が良い点」について意見を出し合いました。各大学の先生方、学生の方、愛南消防署、東温消防署の皆さんも各グループに入っていただき、それぞれのお立場からお話をしていただきました。
最後に、各グループの意見をまとめ、全体で共有しました。
以下は、各グループからの意見です。
3年生は、3回目の経験になるので、自分で判断して行動している場面が多くありました。今回のような、実際の場面を想定した経験を何度も繰り返すことで、実践する力が高まっていくことを改めて感じました。
最後に、生徒を代表して、保健委員長が講師としてお越しいただいた方々にお礼の言葉を述べて閉会しました。今年も大変有意義な時間となりました。
実際に災害や事故が起こった場合には、教職員は、あらかじめ決められている役割分担に沿って動きます。したがって、心肺蘇生を担当するのは一部の教職員だけということになり、体力的な面をはじめ様々な面で無理が生じる可能性が高くなります。生徒も心肺蘇生ができるようになっておくことが、救える命を確実に救うためには大切なことであると考えます。