救急救命シミュレーション訓練
2023年11月9日 11時04分
11月8日(水)、救急救命シミュレーション訓練を行いました。
訓練には、昨年度もお世話になった愛媛大学医学部の檜垣高史先生をはじめ、愛媛県立中央病院小児科の先生、愛南消防署の署員の方々にお越しいただきました。また、今年は、新潟大学医学部からも3名の先生にお越しいただき訓練の様子を見ていただきました。さらに、町内に勤務されている養護教諭の先生方5名は自己研修として、愛媛大学医学部の4名の学生さんも自身の研究として参加されました。
今回は、以下の2つの事例を想定した訓練です。全校生徒が2つのグループに分かれ、事例①、事例②のどちらか一方に取り組みました。訓練を行わないグループは、記録用紙に生徒の動き等のメモを取り、事後の振り返りの資料としました。
【事例①】
文化祭の合唱練習をしていた時に生徒が突然倒れた。その時、職員はたまたま教室を離れていて生徒しかいなかった。(倒れる生徒役は、愛媛大学の学生さんに担当してもらいました。)
(写真は、当日午前中のブロック合唱練習の様子です)
【事例②】
昼休みに生徒が体育館で遊んでいた。その時に、見守りとして体育館にいた教員が突然倒れた。
この訓練は、校内で生徒や職員が心肺停止状態になったことを想定して行うものです。生徒は、1学期に胸骨圧迫による心肺蘇生の訓練に取り組んでおり、救急救命の手順について学習しています。この訓練前にその時の復習を行い、訓練の状況については上のような大まかな情報のみ伝えていました。緊急事態に陥った時に、その場で生徒自身が状況を判断をしてどのように動くかについての訓練です。訓練後の振り返りでは、成果と課題について全体で共有し、改善点ついて考えました。
また、職員は、生徒からの連絡を受けた後、救急車の要請、現場に駆けつけての応急手当、生徒の管理、保護者等関係者への連絡など、実際の場面を想定して動きました。この訓練は、生徒の訓練だけでなく、職員にとっての訓練でもあります。
訓練の様子について、来ていただいた各大学などの先生方に見ていただき、訓練全般について御指導をいただきました。
昨年度に引き続き2回目の訓練でした。生徒たちは緊張しながらもその場で考え、自分ができることに精一杯取り組んでいました。昨年度から改善された点はありましたが、別の課題が見つかり、訓練を繰り返していくことの大切さを感じました。何度も行うことで、自分にできることをその場で判断し行動に移せる力が、少しづつ身に付いていくのだと感じました。
この訓練の様子は、ケーブルテレビで放送される予定です(日時等は未定)。